飛島人!

瀬戸内海に浮かぶ岡山県飛島(ひしま)は人口115人、高齢化率78.3%! 過疎最前線からインターン生が発信する島の人の“生の声”

天理教会長 嘉冶市さん

 隣の島、六島から伝わってきた天理教。六島ほどではないですが飛島でも広く信仰されることになりました。

  

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天理教教会

 

 六島にある教会で会長をつとめておられる嘉冶市さん。嘉冶市さんのお子さんが飛島小学校最後の生徒でした。

 

お子さんが笠岡のほうの小学校に通うことになり、嘉冶市さん以外の家族全員、奥さんとお子さん二人は、本土へ引っ越しました。

 

今は飛島に一人暮らしです。

 

孤独や怒りもあったそうです。

 

私が、

 「なぜご家族よりも宗教を優先させるのですか?」

と質問すると

「そんな軽い決断はできません。」

とのこと。

 

 

 宗教の信仰が一般的ではない日本ですが、島では仏様を大事にしたり、毎年神社にお参りに行くなど、宗教行事が日常のなかに残っています。 

  でもそれは、島の文化というより、昔ながらの日本人の生活がまだ残っているという印象です。

 

昔、笠岡の本土から通う飛島小学校の先生から、

「島は本土よりも15~20年遅れています。」

といわれたことがあるそうですが、島には昔ながらの日本の生活スタイルが残っています。

 

私の世代というのは、グローバル化された生活しか知らない人が多いのではないでしょうか?今日は世界のどこに行っても大都市であればわりと同じような生活スタイル。

 

この島暮らしは、私に日本人としてのアイデンティティを強まらせる機会となっているようにも感じます。